血糖値を調整する体の仕組みを知ろう
私たちの体は、食事から摂取した糖質をブドウ糖に分解し、エネルギーとして利用しています。このとき、ブドウ糖を血液中から細胞に取り込み、全身に運ぶために欠かせないのがすい臓から分泌されるインスリンというホルモンです。インスリンは、血糖値が上昇しすぎないように調節したり、余分なブドウ糖を脂肪や肝臓に蓄えたりする役割を担っています。
しかし、インスリンの分泌量が不足したり、働きが悪くなると、血液中のブドウ糖がうまく取り込まれず血糖値が高い状態が続いてしまうのです。
糖尿病とは
糖尿病は大きく分けて、2つあります。
1つが1型糖尿病で、自己免疫などが原因となり血糖値を下げる働きを持つインスリンがほとんど分泌されなくなる病気です。
もう1つが2型糖尿病です。食生活の乱れや運動不足、肥満などが関係し、インスリンの分泌量が不足したり、働きが悪くなったりすることで血糖値が高い状態が続く病気です。糖尿病患者の多くはこの2型糖尿病に該当するとされています。
現在、日本では成人の約5~6人に1人が糖尿病またはその予備群であると言われています。糖尿病の初期段階では、ほとんど自覚症状がなく、気が付かないまま数年~数十年かけて進行することで目・腎臓・神経などに合併症を引き起こす可能性があります。
なぜ糖尿病になってしまうの?
糖尿病の原因は様々ですが、生活習慣と深く関わっているため、誰もが病気になる可能性があります。私たちの体では、血糖値を下げるためにインスリンが働いていますが、食べ過ぎや栄養バランスの偏った食事、運動不足の状態が続くと、インスリンが十分に働きにくくなり、血糖値が高い状態が続きやすくなります。
さらに、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病があると、血管や内臓に負担がかかり、ブドウ糖や脂肪をエネルギーとして処理する働きが低下します。その結果、血糖値を適切に調整する仕組みが乱れて糖尿病を発症しやすくなります。
糖尿病を放っておくとどうなるの?
糖尿病の初期段階ではほとんど自覚症状がないため、健康診断や血液検査で初めて「血糖値が高い」「糖尿病の疑いがあります」と診断される場合が多いです。
自覚症状がないからといって放っておくと、次のような症状や合併症を引き起こしてしまいます。
さらに糖尿病が進行すると、【網膜症や腎症、神経障害】といった重大な合併症を起こすことがあります。
糖尿病は一度発症すると完治が難しい病気ですが、早期に発見し、血糖値を適切にコントロールすることで、合併症の予防や糖尿病の進行を遅らせることに繋がります。
糖尿病と言われたらどうしたらいい?
糖尿病は、一度発症すると完治が難しい病気です。
しかし、血糖値をコントロールすることで合併症を防ぎ、健康に生活を続けることは十分可能です。まずは、自分の血糖値の状態とともに、自分にとって適切な1日のカロリー量を把握しましょう。
自分の体に合わせた制限をチェック!
出典:日本糖尿病学会「健康食スタートブック」
糖尿病の治療の柱は【食事療法】【運動療法】【薬物療法】の3つです。
特に食事と運動は合併症を防ぐための重要な基礎となります。
医師や管理栄養士と相談しながら、自分に合った治療法で“今より悪化させない”ことを目標にしていきましょう。
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